日本初の女性オリンピックライダーの期待が高い
(日馬連A級ライダー)
東海ホースショー(98年6月) トップライダースカップ優勝 乗馬:エデュケーション |
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写真は平成8年5月の「JRA馬事公苑大会」。
中野選手のピンチヒッターとしてシドニーシンフォニーに騎乗して大障害へ。優勝!
山口千恵子選手の主な戦歴
1994 | 愛知国体成年1部S&H | 優勝 |
1995 | 近畿馬術大会大障害選手権 | 優勝 |
| 近畿馬術大会中障害選手権 | 優勝 |
| 西日本馬術大会大障害選手権 | 3位 |
1996 | 馬事公苑大会Sクラス予選 | 優勝 |
| 西日本馬術大会内国産選手権 | 優勝 |
| 広島国体成年女子二段階 | 優勝 |
1997 | 大阪ダービー大障害 | 優勝 |
| 大阪国体成年女子標準 | 優勝 |
| 大阪国体成年女子二段階 | 優勝 |
| 全日本大障害S&H | 優勝 |
| 全日本大障害選手権 | 3位 |
素顔がとってもキュートな山口 千恵子さんは、小学校1年生の時から乗馬をはじめ、若いのにかなり豊富な馬歴を持っています。彼女は157センチという小柄な体に、天性のすぐれた乗馬センスと負けん気の強さを合わせ持つ勝負強いライダーとして有名です。その飾らない人格と、定評のある理論的で真面目な指導、酒が入っても入らなくても楽しく陽気な性格とあいまって、千恵子選手は、男性のみならず多くの女性ファンを惹きつけています。
数々の輝かしい戦歴の持ち主ですが、1995年の近畿馬術大会・大障害選手権では アールヌーボーマックス(オーストラリア産サラブレッド、11歳・セン)を駆って、念願の “大障害優勝”を果たし、日本初の女性オリンピックライダーになるか、と大きな期待を集めています。
山口 千恵子さんとの一問一答
- 女性が馬術で上達するのにどんなところに気をつけて練習すればよいでしょうか?
- 「まず、乗馬は絶対力でない、ということを分かってほしいですね。その証拠に、ジュニア・チームを見てください。あんなに小さくて、足が短くても大人よりよっぽどうまく馬を動かしていることが多々ありますよね。だから背が低い、体重がない、筋肉がないとあきらめないで。馬はバランスで動きます。まっすぐにさえ乗れば馬には相当な指示が伝わります。まっすぐに乗ること、小さな力で馬を動かすことを目指してください。」
- 去年1995年の暮れに海外遠征中の中野選手についてヨーロッパへ行かれましたね。日本とヨーロッパの馬術の違いについて教えてください。
- 「高校一年生のの時に馬術見学に行って以来、2度目のヨーロッパでしたが、とにかく、競技会の数が日本と比べものにならないくらい多いことと、歴史が長いので馬術の層が厚いことには歴然とした差を感じました。日本ではまさかと思われるような、例えばすごい高さのジャンプ・オフが平気で普通に行われているなどの違いはありましたが、基本的には目指している方向性はヨーローッパも日本も一緒だなと気づいて安心しました。私達が普段していることが間違いのなかったことも確認できたのは収穫です。」
- シドニーへの抱負を聞かせてください。
- 「夢は持っていますけど、これだけは分かりませんね。」(と、謙遜する千恵子さん。)
- 毎競技会で少なくとも1つは優勝していますよね。とても勝負強いライダーだという印象が強いです。勝つ秘訣を教えて!
- 「そんなことありませんよ。これでもクレインOPへ来た当時1-2年は試合に出ても出ても勝てなくて、どうして勝てないのか真剣に悩んでいました。いろいろな先輩にアドバイスを求めたり、考えに考えてますますおかしくなっていました。ある日、そうだ、どんな馬でも乗りこなして全部勝とうと思わずに、私の得意なタイプの馬で馬に逆らわずに自然に乗ってみよう、と吹っ切れて勝つことが出来ました。そうなると不思議なもので私のタイプでない馬に乗っても勝てるようになり、それ以来結構ラッキーに勝ってきていますね。いつも、会員さんに言うのですが、ベストを尽くして乗馬とのコンビが最高にうまくいけば自然と優勝が転がり込んでくる、誰が失敗したからとか、誰が、またどの馬が一緒にでていたかは関係ありません。」
(写真右は平成8年近畿馬術大会でウエストベリーに騎乗、内国産選手権で5位入賞。)
- ところで、パソコンやインターネットへの関心度は?
- 「一回、インターネットカフェというところに行ったことあるんですが、何が何か分かりませんでした。もっと勉強してから行かないとおもしろいというところまではいかないんでしょうね。インターネットが将来重要になってくるというのは分かるんですが、今はとにかく時間がないですね。」
- 最後に、全国の山口千恵子ファンにメッセージをお願いします。
- 「本気で上達したい方には基本からきっちり教えます。上級者でも時には鐙上げ、調馬索練習をすべきだし、常に自分のバランスが狂っていないかをチェックすべきです。まっすぐ座って、バランスで馬を制すること、これがすべてです。みんな、あきらめないで頑張って!頑張ったら見えてくるものが必ずあります。」
ありがとうございました。これからも華々しい活躍を期待しています。
(1996/9/21談)
DATA SHEET OF CHIEKO YAMAGUCHI
名前 | 山口 千恵子 |
身長 | 157cm |
体重 | 50Kg(見かけよりずっとあるのは筋肉質だからですね!) |
誕生日 | 1971年6月1日 27才 双子座・猪年 |
血液型 | A型(普段の気配りからして納得・・) |
生まれ | 大阪 |
家族 | お母さまとお兄さまの3人家族 |
好きなもの | 乗馬!!(そうか、趣味と実益を兼ねているのか・・)、 ショッピング(やっぱり女性ですね!)、お酒(よく分かります・・・)、 煮物(以外に和風?) |
学歴 | 日本不動産学院(宅建の免許を持っているショージャンパーは多分世界で一人?頭いいんですね。) |
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