Tips on Riding (乗馬ひとくちメモ)

 鞍は鞍壷の縫い目から傷んできます。運動後に鞍の上に汗で濡れた腹帯を乗せているのをよく見かけますが、汗は鞍の大敵。また、日向に鞍を放置するのも紫外線で革の老化を急速に早めることになります。乗り終わったら直ぐに腹帯や鞍下を鞍から外すのが長持の秘訣です。

 乗り方や偏った姿勢のためにどちらか一方の鐙に体重がかかり、左右の鐙皮の長さが不揃いになってくることがあります。これを防ぐには毎週1回左右の鐙を入れ替えると良いでしょう。

 調馬索の頭絡につなぐフックから1m刻みにフェルトペンでマークを書いておくと、運動中に輪線の大きさがすぐに分かって便利です。

 馬場と自宅の往復で車の床の汚れが気になる方はトランクにブラシ付の鉄爪を入れておきましょう。車に乗る前に靴に着いた泥を落せば車内の汚れは半減です。何でもないことですが、効果は絶大です。

 愛馬の顔の写真をアップで撮るときは望遠レンズ付のカメラで撮りましょう。普通のカメラ写すと長い顔がますます長く写り、間抜けに見えます。撮りっきりコニカ等のレンズ付フィルム(業界では使い捨てではなく、こう呼ぶそうです。)でも、望遠が売られています。

 あなたが誰かの指導をする時のヒントです。いつも輪乗りの中央から指導をしているのなら、時々は輪線の外から号令をかけてみましょう。そうすると内側からだけではなく、外側からも前からも後ろからもあなたの生徒の観察することが出来ます。

 もし、あなたの馬がボロを食べるようでしたら岩塩を与えてみましょう。殆どの場合、これで問題解決が出来ます。

 ヘルメットは乗り終わったらよく乾かして、柔らかい袋に入れて保存するのが良いでしょう。車の室内に転がしているのを見かけますが、ヘルメットを平らなところに置くとひさしの縁からほころびてきます。