(写真提供も天谷先生です。)
| 2000年9月14日 |
| いよいよ明日からオリンピックが始まります。 |
| 13日には獣医師ミーティングが行われ、FEIルールの説明、注意事項の確認などが 行われました。また、夜にはアメリカのMerial社が主催するパーティも開かれ、 各国の獣医師が顔を合わせました。 |
| このパーティの中で、「馬の胃潰瘍」について、治療薬「GastroGard(okeprazole)」の 治療効果についてのスライドによる簡単なセミナーが開かれました。 パーティ主催の会社の製品ですから、このようなプレゼンテーションなのでしょうね。 アイルランドにいたころに「E-sac」と言うビール酵母を原料とした日本の「エビオ ス」 と同じような消化薬のプレゼンテーションのパーティに行ったことを思い出しました。 確かアメリカの会社だったと思います。(さすがアメリカ、抜け目なくやっているな 。) |
| FEIルールが始まりましたが、予想外に和やかな感じがします。 厩舎監視が厳しくなるかと思いましたが、今のところ以前と変わらないです。 ドーピングについても、フランスの何がしと言う薬の中にドーピング陽性物質が含ま れて いること、漢方薬の使用には十分に注意することが注意されたぐらいです。 彼らにとって見れば、国際競技を毎度やっているので「いまさら」と言うところでし ょうか。 しかし、ドーピング問題が喚起されている昨今ですので、気持ちを引き締めたいと思 います。 |
| ピロプラズマに関しても、陽性馬の厩舎を作っておきながら、また運動する場所を陰 性馬と 接触させないように時間によって区切ったり、場所を限定したり、チックテスト(ダ ニ検査 と殺ダニ剤をスプレーしたりと言った配慮をしていますが、ハックする場所や運動馬 場へ 行く途中でいくらでも接触が可能であるため、意味が無いような気がします。 やはりアメリカの馬術連盟あたりの要請だったのかもしれませんね。 国によっては、陰性馬を陽性馬と同じ厩舎に持ってきているところもあります。 別々だと管理したりするのに面倒だからでしょう。 我が日本にもピロ陽性馬が1頭いますが、陰性の馬1頭とのコンビで通称ピロ厩舎に います。 |
| 治療では目新しいものがありました。 ショック・ウエーブ・セラピーと言って腱炎や関節炎、石灰沈着などに効果があるそ うです。 不勉強なのでこのような治療方法があったことは知りませんでした。 人間でもかなりの効果があるとの報告があったそうです。 機械はまだ高価ですが、ポータブルタイプの安価なものもあるそうです。 |
| 女性獣医師の進出は目覚しいものがあります。 日本でも最近では獣医師を目指す女性が多くなってきていますが、馬の方面ではまだ まだ 諸外国に比べて多いとは言えないと思います。 特に臨床につく人は少ないのではないでしょうか。 海外で活躍する女性獣医師は、それぞれのエキスパートであります。 今後日本でも馬の方面で女性獣医師が活躍するには、設備・診療形態の整備などが 必要ではないかと考えさせられました。 |
| 世紀の祭典が始まるのも、もうあと少しです。 日本チームの活躍を見守っていてください。 |
| 2000年8月27日 |
| 残暑お見舞い申し上げます |
| まだまだ日本は夏真っ盛りで、猛暑が続いていることと思います。 こちらシドニーは、冬と言いましても比較的今年は暖かいらしく、日中は20℃ぐらい で大変過ごしやすい日々です。 |
| 20日にヨーロッパから輸送した日本チームの馬は、30時間以上の輸送でしたが、予想以上に回復が早く、徐々に運動量を多くしていっています。 現在入国検疫中で、厩舎地域に入る際には厳しいチェックを受け、感染予防のための防護服を着なくてはなりません。また、ピロプラズマ陽性馬用の厩舎も用意されており、徹底した管理体制に置かれて います。 ピロプラズマに関しては、各国感受性が違っており、アメリカが一番ナーバスなよう です。 診療所には、すばらしい検査機器類が装備されており(サーモグラフィ、カラードッ プラー 超音波診断装置、胃カメラとして使用できるデジタル内視鏡などのほか、血液検査機 器類も充実している)万全の体制で望んでいます。 |
| 治療は、アトランタでも活躍されたアメリカの獣医師をはじめオーストラリアのスタ ッフを加えるチームを編成します。 |
| 9月11日に検疫があけると、いよいよ厳しいFEIルールが開始されます。ドーピング検査も随時行われるかもしれません。聞くところによると人間の方は、約半分が対象になるとのことです。 |
| それではお体を御自愛ください。 |
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