シドニー便り 3 (障害編)

天谷先生の
シドニー便り 1 (オリンピック開幕前)
シドニー便り 2 (総合編)
もどうぞ!

(当ホームページのFAQの回答でもおなじみの、大和高原診療所所長天谷友彦獣医師は、現在開催中のシドニーオリンピックの日本馬術チームの獣医として現地で活躍されています。先生がシドニーから湯気の立つような速報を送ってきてくださいました。写真提供も天谷先生です。)

杉谷選手 大健闘!! 決勝進出!!
2000年10月1日
シドニーオリンピックが終わりました。 今、テレビからは閉会式、シドニーでの大花火大会の様子が見られます。
本日は、非常に強い風の中競技が行われました。 時折競技場を吹き荒れる突風のために、障害が何度も倒れたり落ちたり。 そのたびに中断を余儀なくされました。
決勝Aラウンド 45名出場

杉谷選手  -12  20位(決勝ラウンドBへ進出)
白井選手  -16  37位
林選手   -24  44位

決勝Bラウンド 31名出場

 杉谷選手  -12.50  総合計 -24.50(25位)

1位 ジェローン・ダブルダム(オランダ)
2位 アルバート・ボーン(オランダ)
3位 カーリッド・アレイド(サウジアラビア)

優勝候補筆頭であったブラジルのロドリゴ・ペソアは、Bラウンドの第8障害で3反 抗のため失権、その他有力選手が脱落する中、上記の3名が減点4でジャンプオフに出場しま した。なかでもカーリッド・アレイド(サウジアラビア)はアジア大会にも出場しており、 アジアの代表として応援していたのですが、第2障害で惜しくも落下してしまい、輝 かしい優勝を逃してしまいました。
オランダは昨日馬場の個人でアンキーが優勝したのに加え、本日の障害個人の優勝で 、多いに盛り上がっていました。
決勝Aラウンドで3落下だった杉谷選手は、Bラウンドに見事に進出しました。マニアジョリー号の調子もすばらしかったのですが、3落下してしまい25位となりました。
白井選手は、練習馬場で調子よく飛越していたヴィコンテ号が、競技場内では今一つ 上に上がりきらず、残念ながらAラウンドで4落下をしてしまいました。 期待された林選手はスワンキー号の調子が今一つであったため、やや精細を欠いてし まいました。ヨーロッパへ戻り、体調をしっかり戻して今後に望んでほしいと思います。
今回オリンピックに参加した8選手9頭の馬達へ長い間、本当にご苦労様。十分休養をして、次のステップへ進まれることを切に望みます。
私は明日(2日)に久しぶりに帰国します。それでは。

杉谷選手10月1日
杉谷選手10月1日

白井選手10月1日
白井選手10月1日

本日の結果速報です。
2000年9月28日
ネーションズカップ決勝ラウンドに進出!! 健闘して11位!!
28日午前8時30分より、個人戦予選を兼ねたネーションズカップ(15カ国参加 )が行われました。
雨が降りしきる中、また時折雷鳴がとどろく中、競技が始まりました。競技場は水浸 しで、 本当にひどいコンディションでした。「4年に一度の競技なのに、これまでずっと天 気が良かったくせに、どうしてこんな天気なんだ。」と言う声もあがっていました。
1番手は林選手とスワンキーです。第4障害で着水、最後の第12障害を落下し減点 8でした。
2番手は広田選手とマンオブゴールドです。21歳とは思えないような元気さを見せ てくれ、 ややつっこみ気味で飛越してしまった第10障害と第11A障害の2落下でゴールし ました。
3番手は白井選手とヴィコンテです。この辺から雨が上がり、少しずつ天気が回復し てきました。第4障害から第5障害トリプルのところで、馬が戻りきらずに飛越した ために、最後のと ころであわやと思わせるぐらいにバランスを崩してしまい、障害を落下させてしまい ました。 しかし、その後体勢を整え直し結局2落下、減点8で戻ってきました。
4番手は杉谷選手とマニアジョリーです。第4障害の水濠で着水後、第5障害Aで拒 止して しまい、タイム減点を加えて減点10で終わりました。
この時点で日本チームの点数は24点(上位3名の減点の合計がチームの点数となる )で、カナダと並んで10位となりました。午後からのネーションズカップの決勝へ は、上位10チームとなっていたために、決勝ラウンドに進出することとなりました。
午後からは再び強い日差しが戻り、馬場は次第に乾いてきました。
林選手は、今一つ調子が出ないまま減点8でゴールし、満足が行かない様子でした。
広田選手は、馬の年齢的なところもあってかスタミナが切れたようで、午前の競技と はうって かわって飛越が低くなってしまい、減点40.5でした。
ここで挽回をしたいところでしたが、白井選手もふるわず落下が5つで減点20とな り、続く杉谷選手も乗りきれず減点16で終わりました。
このコースでは、第4障害の水濠から第5障害トリプル(垂直・垂直・オクサー)の コンビネーションが難しいとのことで、思いきって水濠を踏みきりすぐに馬を戻さな いと歩数が合わなくなり、コンビネーションで失敗するとのことでした。
結局、日本チームの総減点数は44点となり11位に終わりました。
優勝はドイツ、わずか1点差でスイス、銅メダルをかけてのジャンプオフではブラジ ルがフランスを破りました。
しかし、オリンピック、世界選手権を通じてネーションズカップで決勝ラウンドに駒 を進めたことは初めてだったとのことで、各選手・馬達の健闘をたたえたいと思いま す。
ネーションズカップ 結果

1位  ドイツ  15.0
2位  スイス  16.0
3位  ブラジル 24.0
4位  フランス 24.0
5位  オランダ 32.0
6位  アメリカ 36.0
個人戦予選を兼ねることもあり、25日の1走行目の結果を加えた最終順位は次の通 りです。
24位 林選手
45位 杉谷選手
48位 白井選手
66位 広田選手
個人戦決勝は、予選上位45名が進出が可能なため、林選手・杉谷選手ともに1次ラウンドに出場となりました。決勝戦は1カ国から3名までの参加が可能なため、45名の中に「1カ国4名」となる国が数カ国あるため、ひょっとすると白井選手も参加できるかもしれないとのことです。
決勝ラウンドは、1次ラウンドの上位20名で争われることとなっています。10月1日に行われる決勝戦での活躍を期待しましょう。
個人戦予選結果

1位  ロドリゴ・ペソア(ブラジル)
2位  アレクサンドラ・リダーマン(フランス)
3位  カーリッド・アル・エイド(サウジアラビア)
4位  イアン・ミラー(カナダ)
5位  ジェローン・ダブルダム(オランダ)
6位  トーマス・ベリン(デンマーク)
同   ルイス・フィリップ・デゼヴィード(ブラジル)

林選手
林選手

第4障害
第4障害

本日の結果速報です。
2000年9月25日
あいにく曇りがちで肌寒く、ときおり霧状の雨がぱらつく中、個人戦の予選第1回戦が行われました。
日本の1番手は、広田選手とマンオブゴールドです。2〜3日前まで体調を崩していた 広田選手ですが、なんとか本番に間に合いました。しかし、調整の遅れがあったのか、 落下が目立ってしまい、7落下1拒止でした。
2番手は、杉谷選手とマニアジョリーです。とても元気な状態で順調に仕上がっている 人馬です。普通は前の選手が競技中には待機馬場(半径10mぐらいのところ)にいる のですが、競技場内で興奮しすぎないようにと、練習馬場の方で待機する気の使い様で した。2落下でしたがなかなか元気の良い飛越を見せてくれました。
3番手は、ベテラン林選手とスワンキーです。さすがに経験豊富なこともあり、すばら しい飛越を見せてくれました。1落下したものの、満足の行く結果であったと思います。
以上の3選手は午前中に競技が終わり、午後の2番目に4番手となる白井選手とヴィコンテが登場しました。午前中のフラットワークでは、とても元気な動きを見せていました。
力強い飛越を見せ、やや突っかかるところもあり2落下しました。
有力な選手が結構ミスを見せたりするなかで、日本選手はなかなか健闘したと思いま す。74頭参加して、クリアラウンドした馬はわずかに3頭でした。
日本選手の結果
18位 林  選手   −5.00
25位 杉谷 選手   −8.75
27位 白井 選手   −9.00
71位 広田 選手   −31.50
28日のネーションズカップ(国別対抗戦・個人予選を兼ねる)にも期待をしましょう!
飛べ飛べ日本飛行隊!!(スキーのジャンプチームみたいかな?)

杉谷選手 予選
杉谷選手 予選

第13障害
第13障害

本日の結果速報です。

いよいよ障害が始まります!


2000年9月24日
本日インスペクションがあり、日本チーム4頭すべてホールディングされることもなく 合格しました。 明日午前10時30分より個人戦予選が始まります。
とりあえず4名・4頭の人馬でチームを組めることとなり、一安心と言うところです。 明日からの選手・馬達の活躍を期待しましょう。
今後の日程
9月25日 個人戦予選
9月28日 団体戦(個人戦予選を兼ねる)
10月1日 個人戦決勝
今日は、女子マラソンの中継があり、インスペクションの前に日本選手団は大いに盛 り上がりました。選手のみんなからは「かっこいーなぁ」の声が上がり、俺達も負け られんぞという 気持ちになっています。 日の丸が掲げられるよう、良い結果が出ますように!


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